diabetes mellitus 糖尿病
糖尿病とは、自分の膵臓(すい臓)から出るインスリンが体内で十分に働かないために、血液中のブドウ糖濃度が上昇する病気(高血糖症)です。糖尿病の怖いところは、自覚症状がないことです。重度の高血糖に至るまで「のどが渇いて水分をたくさんとる」、「おしっこの回数が増える」、「体重がどんどん減る」などの自覚症状が出ません。糖尿病診療の難しいところは、この自覚症状がない点に尽きます。自覚症状がないので診断自体が遅れますし、診断された後もしっかり治療しようという意欲がわかず、管理が不十分となるケースが多いのです。自覚症状が出ない程度の高血糖であっても、糖尿病の合併症(血管障害)は確実に進行しますので、定期的な検査と適切な治療が重要になります。

治療は、食事療法、運動療法、薬物療法の3本柱です。この3本柱はすべて同じ程度に重要で、適切な食事・運動療法がなければ、どんなに良いお薬を服用しても改善は期待できません。当院では、看護師、栄養士をはじめとしたメディカルスタッフからの療養指導を中心として診療し、加えて医師から適切な薬物療法をご提案いたします。糖尿病の薬物療法には、飲み薬〜週1回だけの注射薬〜毎日行う注射薬など、とても沢山の種類があり、それらを組み合わせて治療にあたります。治療は患者さんそれぞれの状態により異なります。ご要望を伺いながら、ひとりひとりに合った治療をご提案いたします。医師が一方的に薬を決めるということはありません。いくつかある選択肢をご案内し、特徴をご説明しながらご納得頂いた上で、患者さん自ら選択して頂きます。
残念ながら糖尿病が完治して治療が不要になることは、現代の医学では未だ達成できておりません。糖尿病と上手に付き合いながら歩んでいく人生のお手伝いができればと考えております。
01. やせ型の人に多い

●インスリンがあまり出ない。
02. 太った人に多い

●インスリンは出るけど、効きが悪い。